ぶきようでもDIY
不器用な私がDIYをしようと思ったのは、わが家の壁の汚れと傷みが目立つようになったのがきっかけです。
子どもがまだ小さい頃は、よく落書きをしたり壁紙をちょこちょこ剥がしたりしていました。あげくの果てに、壁に穴を開けたりという状態になってしまいました。
私は材木屋なので、板と店にある道具を使い、まとまった休暇の時にDIYをしました。器用な弟のアドバイスを受けながらの、不器用なりの壁補修でした。
私がどれだけ不器用かというと、中学生の時、「技術」という授業でラジオ製作の課題がありました。配線をハンダゴテで付けていきます。他の生徒全員のラジオからは音が流れるのに、わたしの作った物だけは鳴りません。かわいそうに思った先生が手助けしてくれました。でも結局、私のラジオだけは「箱」で終わってしまいました。
わが家も築20年近くになりました。子供たちも全員成人しました。最近、余暇の使い方が変わって、本格的にDIYに取り組み始めるようになりました。
不器用を補うためには、扱いやすい道具が必要です。けっこうお金はかかりましたが、必要なものを揃えました。
でも、いくら良い道具を買っても、所詮は不器用。上手にできるはずがありません。
以前は、木を壁に隙間なく張ろうとして作業がはかどらず、徐々にDIYを苦に思ってしまいました。
そこで発想を変え、自分の家なのでうまくできなくてもよいと思うようにしました。幸い、家族も理解を示してくれているようです。
私の場合、壁のDIYが必要不可欠だったわけですが、他にもフローリングが傷んでいる箇所があります。
床の場合、補修液やクレヨンなどで「ごまかせる」程度であればDIYは可能だと思います。でも、張替えとなると、いくら器用な人でも素人では難しいと思います。
天井は汚れたり傷んだりすることは少ないと思います。もし、DIYするにしても、高い所から上を向いて作業するので、不器用な人向きではありません。
私のような不器用な人がDIYをするなら床・壁・天井のうち、壁が最適です。
木を使ってのDIYとして、私は材木屋という恵まれた環境にあります。
私と同じように不器用だけどDIYをしたいと思っている人がもしいるなら、私に何ができるだろうと考えるようになりました。
この体験記をご覧になって、不器用でもDIYにチャレンジする勇気を持ってくだされば幸いです。
そして、不器用でもあまり道具を使わず、気軽にDIYできる提案をさせていただいています。ぜひ、最後までご一読ください。
ぶきようでもDIY - 壁編 -動画
DIY体験記「カベを自然にもどそう」
山忠木材の社長が作ったぶきようでもDIY読本です。
カベを自然にもどそう(PDF)
<内容>
・はじめに 器用でもDIYのわけ
・ぶきような私が苦手なこと
・DIYへのカベは何だろう?
・ぶきようDIYの心がけ
・苦手を克服するために
・そして・・・ やりました!
・わたしの手順
・カベの豆知識
・木を張るとよいと思ったこと
・木のデメリットはなんだろ
・木の豆知識
・そのほか気をつけるのは
・気軽なカベDIYのために
・たとえば、こんな感じで
・ぶきよう同志のために!
・こんなん考えました
・あとがき DIYを気軽なものにしよう